神谷神社は旧郷社で、江戸時代には太刀宮(たちのみや)と称し、式内社である神谷神社を合祀したと伝えられている。
社蔵文書では、文禄五年(1596年)城主松井康之から用地寄進を受けたと伝えており、現在の本殿(府指定 有形文化財)は天明元年(1781年)に完成した。
本殿は、桁行二間、梁行二間(正面一間)、入母屋造(いりもやづくり)、檜皮葺(ひわだぶき)で妻入としており、一間の向拝を付けている。入母屋造の妻入のつくりは、四周に縁をまわすもので出雲地方に多い大社造(たいしゃづくり)の系統ともみることができ、丹後半島では他に類例のないものとなっている。
神門、八幡神社本殿、鳥居が府登録有形文化財、境内域が神谷神社文化財環境保全地区に指定されている。