旧口大野村役場庁舎(国登録 有形文化財)は、織物業で栄えた大宮町口大野地区に所在する。
現在に残る旧口大野村役場庁舎は、和風民家の並ぶ景観の中で唯一擬洋風のモダンな景観を生み出しており、特異な存在感を有する。
昭和4年(1929)に口大野村役場として建築されたもので、昭和26年(1951)4月1日町村合併により、大宮町役場として使用された。その後昭和30年(1955)口大野公民館、昭和52年(1977)京都銀行口大野支店、昭和52年大宮町商工会館として使用するなど様々な施設として活用されてきたもので平成11年(1999)に国登録文化財となる。
昭和初期の洋風建築の村役場が建造当初の姿をよくとどめており、貴重なものといえる。