岩屋寺

神亀3年(726)行基により開創されたと伝える真言宗の古刹で、絹本著色五大尊像(府登録 有形文化財・市指定 有形文化財)、絹本著色釈迦十六善神像(府登録 有形文化財 市指定 有形文化財)、絹本著色地蔵菩薩像(府登録有 形文化財 市指定 有形文化財)、絹本著色毘沙門天像(府登録 有形文化財 市指定 有形文化財)、絹本著色楊柳観音像(市指定 有形文化財)、大江山鬼退治絵巻(市指定 有形文化財)、木造阿弥陀如来立像(市指定 有形文化財)、木造観音菩薩坐像(市指定 有形文化財)をはじめ数多くの文化財を有している。  

絹本著色五大尊像は、修理の際に、軸木から寛元4年(1246)の年記が発見され、注目されたが、軸木は途中切断され他材を補っており、当初の軸木かどうか不明である。むしろ、その作風からすれば、画像の制作年代はやや下る可能性もあるが鎌倉時代の絵画として貴重である。

絹本著色釈迦十六善神像は、釈迦十六善神像の作例としては、鎌倉時代まで上る丹後地方で最も古い作例の一つである。

大江山鬼退治絵巻は、江戸中期、『丹哥府志』に「頼光妖賊退治の図巻物二軸」として紹介されるもので、箱書には「大江山絵伝上下並縁起壱巻」とあり、詞書は岩屋寺十世の光研和尚が酒呑童子の詞書を撰述、書写したもので、この詞書は大江町の鬼茶屋版「大江山千丈ケ嶽酒呑童子由来」の原本ともなっている。
江戸時代の初め狩野派の絵師およびその弟子達によって画かれたものと推察される。
 

ストーリー
<花開いた仏教文化>
指定区分
府登録有形文化財 市指定有形文化財
住所
大宮町谷内

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