産土山古墳(国指定 史跡)は、竹野川河口右岸に位置する古墳時代中期、5世紀中ごろに築造された古墳である。
昭和14年に発掘調査が行われ、長持形石棺が見つかった。中からは埴製枕、環頭刀子、直刀、鹿角装木鞘の剣、銅鏡(変形四獣鏡)、ヒスイやメノウの勾玉、碧玉製管玉などの玉類、鉄鏃、短甲、木櫛、木弓などが出土した。特に主体部が『王者の棺』とよばれる地元産の凝灰岩からなる長持形石棺であり昭和32年に国の史跡に指定された。
当古墳の規模は直径約54メートルで河原石からなる葺石を有し、円筒埴輪を配し、盾・家型埴輪などの形象埴輪も出土した。