復元岡第一号墳(市指定 史跡)は、この地点から約200メートル北西にあったもので、昭和42年(1967)にこの場された。
岡古墳は7世紀はじめに造られた古墳で、石室の中から6体の人骨のほかに環頭太刀、鏃、刀子などの武具、勾玉、管玉、切子玉、丸玉などの装身具、さらに馬具や土器類などたくさんの副葬品が発見された。
離湖の周辺には、城山古墳、離古墳、くらがり古墳など、岡古墳と同じような時期に造られた古墳が多くあり、古墳時代にこの地域が栄えていたことを物語っている。
また、樋越川の河口付近の宮ノ下遺跡からは7~8000年前の縄文式土器が発見されており、岡古墳の南方からは約1800年前の弥生式土器が発見されている。
復元されたこの横穴式石室の内部には、移築当時につけられた管理用のチョークの跡を現在でも確認することができる。