大田南古墳群

大田南古墳群は、弥栄町字和田野に所在し、丹後半島を北流する竹野川の中流域左岸、竹野郡弥栄町と中郡峰山町との町境の丘陵上にある。古墳群は、二号墳とその南側に位置する四号墳、さらにその南に位置し、「青龍三年」の銘文をもつ大田南5号墳出土方格規矩四神鏡(国指定 重要文化財)が出土した五号墳及び二号墳の東側丘陵裾部に位置する六号墳の計三基の前期古墳を含んでいる。 

二号墳は、墳頂部に18メートル×14メートルの平坦面をもつ22メートル×18メートルの方墳と考えられる。主体部は、2.3メートル×0.6メートルの舟底形の木棺で古墳時代前期の古墳である。大田南二号墳出土品(府指定 有形文化財)のなかで最も注目される遺物は、画文帯環状乳神獣鏡であり、鈕に龍文様を施す。銅鏡は、白銅質の画文帯環状乳神獣鏡であり、磨滅のため、「吾□□明」「日月□□」「□幽商三」「宜孫□□」など数文字が判読できるのみである。中国四川省の官営工房で作成された可能性が高いもので、二世紀後半の早い頃に製作されたものと推定される。

ストーリー
<日本海の玄関口での交流・交易>
指定区分
未指定
住所
弥栄町和田野