犬ヶ岬の東から経ヶ岬方向に見える島々と砂浜の作り出す海岸線の眺めは、日本三景のひとつ「松島」に似ているため、丹後松島と呼ばれている。この景色をよく見ると、南側の山すそ付近から海に浮かぶ島までが、ひとつの平坦面を構成していることが確認できる。これはかつて海面下でつくられた平坦面が、断層等により隆起し、現在の高さとなったもので、その後、長い年月をかけて海水等による浸食を受け、現在のような景観が生み出されたものである。
地球の営みが生んだ半島の景観と恵み