三坂神社墳墓群

三坂神社墳墓群は京丹後市大宮町三坂に所在し、竹野川右岸の低丘陵尾根上に位置する。
平成四年に発掘調査が実施され、墳墓群の概要が明らかになった。

墳墓群は、標高68メートル~82メートルの尾根上に階段状に立地し、弥生時代後期に築造された六基の台状墓から構成される。
埋葬施設は木棺墓35基、土器棺4基の合計39基である。特に3号墓第10主体部がこの墳墓群の盟主の墓で素環頭鉄刀、やりがんな、水晶玉16個など弥生時代後期の豪華な鉄製品の副葬は注目される。全体の出土遺物にはガラス勾玉、ガラス管玉、ガラス小玉、碧玉管玉などの玉類、武器、農具などの鉄製品、土器などで、ガラス勾玉は鉛バリウムガラスである。
ガラス小玉は総数2930個を数え、三坂神社墳墓群出土品として府指定有形文化財に指定されている。
土器は墓壙内(ぼこうない)破砕供献土器などを伴う。丹後の弥生時代後期の方形台状墓を知るうえで極めで重要である。

ストーリー
<日本海の玄関口での交流・交易>
指定区分
府指定有形文化財
住所
大宮町三坂