大谷古墳は、竹野川上流右岸の眺望のよい丘陵上に単独で築造され全長32メートルを測る古墳時代中期前葉の古墳である。
組合式箱形石棺を内部主体としており鏡、玉、剣の副葬品と共に遺存状態の良好な熟年女性の人骨が出土した。
大谷古墳石棺及び出土遺物は一括して市指定有形文化財に登録されている。
網野銚子山古墳、神明山古墳と続く最高首長に連なる在地の小首長の墓と解され、当地域が古墳時代中期のある時期、女性首長が支配する地域であったことが証明されたことになり、当時の丹後の地域社会を考える上でも重要な意味を持つものである。